トレーニングに関するよくある質問



Q.近所のペットショップで3か月のチワワを衝動買いしてしまいました。よく吠えると言われてる犬種な割には、静かでお 利口です。困ってる事は、ドッグフードを食べないことです。 メーカーや味を変えてますが、直ぐに飽きてしまうみたいで数日で食べなくなります。何かよい方法があったら教えてください。ささみ等のおやつは大好きです。




Aまず、吠えない件に関してですが まだパピー期ですので警戒心は殆どない為、吠えないパピーは多いです。これからが問題となって来ますので、予防をしていくといいでしょう。
次にドッグフードの件ですが、おやつはまだ早いです。小さな時から嗜好性の強いものを与えると、ご飯を食べなくなるケースが多くあります。食べないからと味を変えるのも善し悪しで、直ぐに変える必要はありません。食べる寸前にぬるま湯を掛けると匂いが出て食欲が湧く事もあるので試してみてください。後は、食べないからとご飯を何時までも置いておく方が居ますが、それは絶対にしないでください。 だらだら喰いは躾にも良くありません。食べなかったら下げてしまいましょう。一食抜く位は全く問題ありません。それでも食べない時には、鰹節や犬用の粉末ミルクをほんの少しだけ混ぜてみてはいかがでしょうか 。


Q.お友達の所で生まれたダックスの子犬を貰いました。2か月でまだ問題はありませんが、躾教室は行った方がいいですか?


そうですね。 イギリスやアメリカでは、ワンちゃんを飼った経験がある飼い主さんでも、きちんとパピークラスに参加します。 一番の理由は、早期社交性を身に付けさせる為です。日本の飼い主さんには、この認識が低いように思います パピー期は、トイレの躾が一番重要に思われていますが、一番大切なのは噛み癖抑制です。2番目に社交性を身に付けさせる事です。日本には、この大きな2つを考えてない飼い主さんが多いようです。
パピー期は、警戒心が薄い事ので吠えない子が多いです。しかし、その芽はむくむくと日増しに大きくなっていますから、気が付いた時には根深い吠え問題に困る事になります。
ピンポンの音に吠えるワンちゃんに困ってる飼い主さんが一番多いのではないでしょうか。 これは、社交性不足が一番影響を与えていると思います。 家にパピーを迎えてから、社交性 を教えることは始まっているのです。予防注射が済んでいなくても、抱っこで外に連れ出してください。 色々な音に慣れされておくと後で訪れる ’厄介な吠え問題’は回避出来るようになります。 獣医さんの中には、『病気が空気感染するので予防注射が終わるまでは外に出さないように』と言う方も居るみたいですが、その可能性は無いに等しいそうですから、積極的に外の世界を見せる事をお薦めします。 かからない病気を恐れてワンちゃんを家に閉じ込めておき、社交性を身につける機会を与えなかった為に身に付いた吠え問題とずっと付き合っていくか、それとも社交性を身につけさせて吠えを抑制するか・・・ 決めるのは飼い主さん次第ですが答えは明確だと思います。


Q.買い物の時に店先で待たせたいのですが、大人しく待たせる方法を教えてください。


Aまず、店先で待たす時の環境を見てください。人通りが余 りにも多いところでは、十分な訓練を受けていないワンちゃんは落ち着かないでしょう。 それから、色んな人が勝手に撫で たり、あるいは犬嫌いで意地悪な人は叩いてしまうケースも無きにしもあらずです。 一目につかない所に置くと、盗まれやすくなります。 特に小型やピュアプリード(純血種)は、盗まれてもおかしくないと思っておいた方がいいでしょう。 それでも待たせたいと言う時には、安全な場所にしっかり繋いでください。 そして、いきなり待たせるのではなくて、数秒から始まり徐々に時間を増やすといいでしょう。 もしくは、家の中で飼い主さんが別の部屋に行っても、伏せで不動だにせず30分じっと待てるようなら、外で数十分待たせられてもお利口に待てると思います。 近年、犬の誘拐事件が増えていますので、気を付けてください。


Q.もうじき3歳になるラブラドゥードゥル(ラブとスタンプ ーのミックス)を飼っていますが、未だにごみ箱をあさります 。ティッシュは特に好きです。散歩中もタバコを拾ったりするので、『食べてしまうのでは?』と思い、捕まえて口をこじあけますが、この前は手を噛まれました。どうすれば良いですか。



A.ワンちゃんを四六時中見てられないので、遊んでしまうごみ箱は片付けて置きます。そして、気持ちに余裕がある時に練習をします。 色んな方法がありますが、ひとつの手段として 、まず、長めのリードを付けてください。そして、故意にティ ッシュや紙きれの入ったごみ箱を置きます。ワンちゃんがゴミを拾う時を見て、静かに近づきリードを拾いあげます。 ワンちゃんがゴミを加えて逃げようとする時に、『おいで』と声 を掛けます。勿論来ないと思いますので、直ぐに『あっあー!』と低い声で言いながらリードを手繰り寄せワンちゃんを傍に来させます。食べ物を鼻に付けて、『出して』と言います。 好きな食べものなら素直に咥えたものを出すので、出したら褒めて食べ物をあげます。 この繰り返しで、ゴミへの執着もなくなるでしょう。 あとは、咥えたものを使って、何度も与えたり出させたりの練習をして、『一回放したら、もう返して貰えない』と言う気持ちをなくしてあげます。 また戻して貰える安心感を学んだら、何時でも何でも口から放すようになります。 無理やり口をこじあけると、焦って飲み込んだり、手を噛んだ りするようになるので、やめたほうがいいです。信頼を築くことを心掛けしましょう。

Q.『うちの子、1歳のビーグルの女の子ですが、留守番が長いせいか食糞をしてしまいます。 人が居る時は、叱られるのが分かっていて食べませんが、留守番の時がどうすれば良いか困ってます。』


A.昔、母親犬は子犬の糞を食べていたと言われます。その名残なのか、留守番の時に暇で食べてみたら美味しいと思ってしまったのか、何れにせよ退屈からきた行動でしょう。 留守番前に、十分な散歩をしてあげてください。それから、ドッグフードに混ぜる’食糞直し’の優れものがペットショップに置いてあります。それを試して見るといいでしょう。但し、犬に寄っては全く効果がなかったとも聞きます。また、生のパイナップルを与えると効果があるという説もあります。パイナップルのある成分が糞を食べたくなくなる臭いにするために一役買うそうです。一切れ与えてお試しあれ。


Q.『我が家のボーダーコリーミックスが、定期的にあらゆるものを舐めます。自分自身はあまり舐めませんが、私達の手などを舐めまくります。この子は何処か医学的な問題があるのでしょうか』


A.’犬のキス’の舐め方を遥かに超えてるならば、多分、そうでしょう。これは、何かに病み付きになってしまう「Canine Compulsive Disorder」と言う病的なものです。遺伝的なもの、飼い主からの注目欲しさ、苛立ちや炎症、飼い主からの励まし、退屈さや不安などから来るそうです。動物行動学を学んだ獣医さんに見せる事を勧めます。


Q.『数ヵ月後に赤ちゃんが生まれますが、飼っている犬への準備は何をすれば良いでしょうか』


A.ロングダウンが、興奮してる犬を落ち着かせる為にも効果的です。あなたが手が放せない時に、犬に伏せで待って居られるように教えていくといいでしょう。 それと平行に、リーヴィット(無視)を教えるといいです。 赤ちゃんに飛び掛りそうな時、舐めそうな時、無視するように言います。 お友達に赤ちゃんを持った人が居れば、遊びに来て貰い、赤ちゃんの匂いや動きに慣れさせる事も手です。 赤ちゃんの匂いのものを借りて、家に置いておくのもいいでしょう。テープに取った赤ちゃんの鳴き声を掛けて置く事もいい方法です。 赤ちゃんが生まれて家に来たら、赤ちゃんが犬と同じ部屋に居る時は、おもちゃかトリートを貰える事を関連付けさせて、赤ちゃんが自分達にとって不都合なものでない事を教えましょう。今まで構ってもらってた時間が減り、ママが赤ちゃんの方へばかり向くと、焼もちをやく事も出てきます。 今までよりは散歩や遊んであげる時間が減ると思いますので、チーズを塗ったコングなど、頭も使うおもちゃを与えると良いと思います。


Q.私が視界からいなくなるとキュンキュン激しく鳴きます。不安分離症でしょうか?


A.視界から見えなくなるたびに激しく鳴くのは、不安分離の代表的な症状です。「分離不安」とは、飼い主との過度の愛情が原因の場合が一番多く、飼い主と離れる事が心配になり、居ない時に色々な症状が現れます。
【症状】
・飼い主の後をどこまでも付回す。
・お留守番中に家の中のものを破壊したり、トイレの粗相が酷くなる。(留守番をさせられてる充て付けではなく、不安な気持ちを物を壊すことで慰めている。 情緒不安から、トイレを失敗してしまう。)
・留守番中、自分の足や尻尾をかじったり舐め続けたりする。
・飼い主が出掛ける準備をしている時、自分が置いていかれると分かると落ち着きがなくなり、吠えたり、震えたりする。
【原因】
分離不安には、先天的要素の影響は少ないと言われています。飼い主の接し方に寄って不安が大きくなり、飼い主の姿が少しでも見えなくなると鳴いててしまいます。過度の愛情掛けや子離れ親離れが出来ていない関係に起こり易くなります。
【対処】
犬の不安を受け止めずに、良いリーダーシップを取るように心掛けましょう。人間の赤ちゃん化をせずに、犬は所詮犬であると割り切って育てる事です。そうしないと、何時までも自立出来ない犬になり、ストレスが多く溜まります。飼い主が居ないフラストレーションに耐えられない犬に、分離不安と言う形での問題行動が出てきます。その子に合った散歩を十分にして良質の食事を与え、心身ともに健全で自立した犬に育てましょう。そうすれば、大きな問題行動は出ません。
*トレーナーとの行動治療だけでは治らない時は、薬物治療も併用する事もお勧めします。 脳内の神経伝達物質の《セロトニン》は、孤独感、うつ状態を緩和する作用があります。セロトニンが不足するとうつ状態が起こってしまいます。
分離不安の度合いに寄って、固体の性格に寄っても、治る時間に差がありますが、必ず改善される問題なので、諦めずに対処していく事を勧めます。一番は、犬に負担を掛けているなど、可哀相と思わないことです。犬を変えるのではなくて、あなた自身が変わらなければなりません。


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