優良家庭犬(CGC)



優良家庭犬(CGC)について


犬は、環境や状況に寄って変化しやすい動物なので、アメリカでは家庭優良犬(CGC)テストを2年毎に受ける必要があります。一度取ったからと言って、『うちの子はお利口よ』とは言えないのです。勿論、このテストに合格してもそれぞれの犬には苦手分野、興奮しやすい物があるので、何時でも何処でも完璧にお利口で居られるとは限りません。


お利口さを出せるかどうか(問題を見せないように出来るかどうか)は、その犬の興奮する要素を把握して置く事がポイントです。そして、予め問題を起こさないように工夫をすることが重要です。その犬が興奮する場面で何度も練習し、経験させることにより、お利口に行動することを学ばせます。そのためには失敗を恐れず、そして恥じずに、続けて練習をしていくことが必要です。
私の場合は、どんな場面、どんな犬とでも練習をするのではなく、我が子達のストレス状態や相手との相性などを見極め、相手の承諾を得て練習させて貰います。この練習の成功の秘訣は、クリア出来そうな誘惑のレベルや犬を選んで練習することです。そして、徐々に誘惑のレベルを上げていくといいでしょう。いきなり大きな誘惑の中で練習したことにより失敗してしまい、飼い主も犬もストレスだらけにならないように気を付けてください。  



CGCテストの内容(Contents of CGCtest)
Test1; Accepting a friendly stranger
目的:初めての人にも落ち着いて居られるように。
・テストを評価する人が犬に近づいて来て、ハンドラーと握 手をして挨拶を交わします。 この間、犬はお座りで待ちます。 フレンドリー過ぎたり攻撃性がないかシャイ過ぎないか見られます。

Test2; Sitting politely for petting
目的:興奮性、攻撃性などなく、きちんとした社交性を持てるように。
・評価人が犬に近づき、頭や身体を軽く触ります。 この時、 飛びついたり噛もうとしないことを要求されます。

Test3; Appearance and grooming
目的:獣医さんやグルーマーさんに良いマナーで接することが出来るように。
・ハンドラーが持って来たブラシ/コームを使い、評価人が犬の毛をとかします。 耳や前足を触られても嫌がらないように。 

Test4; Out for a walk(wakling on a loose leash)
目的:ハンドラーのコマンドを聞いてマナーよく歩けるように 。
・評価人の指示(左、右、Uターン、ストップなど)に従いな がら、犬を左側でリードがたるんだ状態で歩かせます。

Test5; Wakling through a crowd
目的:公共の場でマナー良く歩けるように。
・リングに数人(犬も居る)歩いてる中、ハンドラーは自分の 犬とマナー良く歩くことを要求されます。

Test6; Sit and down on command and Staying in place
・20フィートのロープを付けて行われます。
座らせてから、伏せをさせます。 ハンドラーはロープの長さ だけ犬から離れます。 犬のところに戻り解除のコマンドを出 すまで、犬をじっと待たさなければなりません。

Test7; Coming when called
・お座りをさせて待たせます。 10フィート離れてから犬を呼びます。

Test8; Reaction to another dog
目的:見知らぬ犬相手に落ち着いて待てるように。
・20フィート離れたところから違う犬と会います。 手の届く範囲で止まり、お互いに握手をして挨拶を交わす間、犬は動いてはいけません。 

Test9; Reaction to distraction
目的:気を散らすものの中でも、必要以上の反応をしないように。
・2つの誘惑物を使われます。 歩いてる時に近くで椅子を落とされたり、松葉杖の人が歩いてきたり。 エリーの時は、 松葉杖で怪しい感じの歩きをされたり、買い物カートの様なものを引いた人とすれ違ったりでした。 普通の驚きくらいな らOkですが、リードを引っ張る位の驚きや立ちすくんだり、 はたまた吠えついたりしたら失格です。

Test10; Supervised separation  
目的:ハンドラーが戻るまで落ち着いて待てるように。
・3分間、評価人に犬を預けてハンドラーは隠れます。 この間、吠えたり飼い主を探そうとしたり、クンクン言ったりし たら失格です。

当教室では、こう言った練習の場をドッグサークルで設けておりますので、ご興味のあるかたは、’サークル・イベント’で 日時場所等を確認してください。


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